フランチャイズ選びは『集客力』重視

※「フランチャイズ」=「FC」と記載しています。
FC加盟の成否を左右する重要な要素のひとつが、「集客力」です。
どれだけ立地が良く、内装にこだわり、優秀な人材を採用できたとしても、お客さまが来なければビジネスは成り立ちません。
反対に、多少の課題があったとしても、安定してお客さまが来店する店舗であれば、売上につながり、経営を軌道に乗せられる可能性は高くなります。
だからこそ、FC本部を選ぶ際には「そのビジネスには本当にお客さまを呼び込む力があるのか」を確認することが大切です。
過去の実績や口コミ、SNSでの発信力、予約サイトにて予約の状況などをチェックし、集客の仕組みが確立されているかを見極めましょう。
FC店舗への実際の訪問
集客力を確認する最も確実な方法は、実際のFC店舗に足を運び、自分自身がお客さまとして体験してみることです。
その際は、できるだけ自分が出店を検討している地域と条件の近い店舗を選びましょう。
たとえば、
- 都市部か郊外か
- 人口や人口密度
- 交通の利便性
- 商圏の規模
- 周辺の競合状況
などが近い店舗であれば、より現実的な判断材料になります。
また、一度の訪問だけではなく、平日と週末、昼と夜など、異なる曜日・時間帯に複数回訪れるのもおすすめです。時間帯による客入りの変化や、店舗の雰囲気なども確認できます。
エステなどネット予約に対応している業態であれば、予約状況をチェックするのも有効です。週末は予約が埋まっている一方で、平日は空きが多いなど、時間帯による需要の違いが見えてくることもあります。
⚠️注意 予約が埋まっていないのに流行っている風に見せる為にお店側が予約で埋めている店舗もあります
自分と条件の近い店舗の客数・売上確認
気になるFC本部が見つかったら、実際の客数や売上について具体的な数字を確認することも重要です。
例えば。
「店名は伏せていただいて構わないので、自分が出店を検討しているエリアと条件が近い店舗の月別来客数と売上を教えていただけますか?」
と、本部に尋ねてみましょう。
ここで重要なのは、「売上が高い店舗」の数字ではなく、「自分と条件が近い店舗」の数字を見ることです。
以前、あるFC本部から提示された店舗データを見たところ、1店舗だけ来客数と売上が極端に高いケースがありました。
「どこの店舗ですか?」と確認すると、なんと東京ドーム内の店舗だったそうです。
東京ドームのような特殊な立地であれば、高い売上にも納得できます。しかし、その数字を一般的な出店場所の目安として考えることはできません。
だからこそ、人口、交通の利便性、商圏の規模など、自分が出店する可能性のある地域とできるだけ条件が近い店舗の実績を確認することが大切です。

数字を開示する本部かどうかの確認
もうひとつ重要なのが、本部がこうした情報をどこまで開示してくれるかです。
加盟前の段階で具体的な数字を提示することに消極的だったり、都合の良いデータばかりを見せようとしたりする本部には注意が必要です。
もちろん、加盟店の情報には守秘義務などの事情もあるため、すべての数字を開示できるとは限りません。
しかし、可能な範囲で実績を説明し、質問に対して誠実に答えてくれる本部であるかどうかは、重要な判断材料になります。
「どれくらい売れるか」だけでなく、「その数字をどのように示してくれるか」まで確認する。
FC加盟は、契約して終わりではありません。開業後も長く付き合うパートナーだからこそ、加盟前から透明性のある本部を選ぶことが、失敗を避けるための重要なポイントになります。
宮嵜太郎