フランチャイズ本部選び ④出店数は大事?

※「フランチャイズ」=「FC」と記載しています。
FC本部が優良かどうかを判断するとき、よく注目されるのが「出店数」です。
確かに、店舗数が増えているFC本部は、成長しているように見えます。
例えば、A社とB社という2つのFC本部があり、どちらも1年間で100店舗を新たに出店したとします。
この数字だけを見ると、どちらも順調に加盟店を増やしているように思えるでしょう。
しかし、ここで注目したいのが、「店舗数」と「加盟オーナー数」の関係です。
- A社……100店舗を100人の加盟オーナーが運営
- B社……100店舗を10人の加盟オーナーが運営
この2社を比較した場合、より注目したいのはB社です。

複数店舗を運営するオーナーに注目
B社では、1人のオーナーが平均10店舗を運営しています。
これは、そのFCに加盟したオーナーが「1店舗目だけでなく、2店舗目、3店舗目も出店したい」と考えていることを意味します。
もちろん、複数店舗を展開しているからといって、必ずしも優良なFC本部とは限りません。
しかし、1店舗目の経営がうまくいっていなければ、通常は追加で大きな投資をして2店舗目、3店舗目を出店しようとは考えにくいでしょう。
つまり、同じオーナーが複数店舗を展開しているということは、
「このFCなら、複数店舗を出店してもいい」
と評価されている可能性が高いということです。
出店数だけでは見えない「加盟店の満足度」
FC本部を比較するとき、「年間○○店舗出店」「全国○○店舗展開」といった数字は分かりやすい指標です。
しかし、店舗数が増えているからといって、それだけで加盟店が成功しているとは限りません。
重要なのは、「その店舗を誰が運営しているのか」です。
例えば、100店舗すべてが別々のオーナーによって運営されているFCと、10人のオーナーが複数店舗ずつ運営しているFCでは、同じ100店舗でも意味合いが大きく異なります。
後者の場合、既存オーナーがFC本部のビジネスモデルやサポートに一定の価値を感じ、追加出店という形で再投資している可能性があります。
だからこそ、FC本部の実績を見るときは、単純な店舗数だけでなく、
「1人の加盟オーナーが平均何店舗を運営しているのか」にも注目してみましょう。
「何店舗あるか」だけではなく「誰が何店舗運営しているか」。
この視点を持つことで、数字だけでは見えてこないFC本部の実力や、加盟オーナーからの評価を読み取るヒントになります。
宮嵜太郎